心不全の定期検査で受けていた血液検査で、「数値が高いですね」と言われたのが始まりだった。最初は経過観察だったが、改善が見られず、糖尿病の投薬治療が始まった。
自覚症状は全くなかった。喉が渇くわけでも、トイレが近くなるわけでもない。数値だけが静かに悪かった。
脳梗塞、心不全ときて、糖尿病で三つ目。「なんでこんなに重なるんだろう」と思わなくもないが、これも受け止めるしかない。
今回は、俺が経験したことをベースに、糖尿病とはそもそもどんな病気なのかを整理する。
糖尿病とは何か
糖尿病とは、慢性的に血糖値(血液中の糖の濃度)が高い状態になる病気だ。血液中の糖が増えすぎると血管を傷つけ、動脈硬化をはじめとするさまざまな病気を引き起こす原因になる。
血糖値をコントロールしているのはインスリンというホルモンで、血液中の糖を筋肉や脂肪に取り込ませ、血糖値を下げる働きをする。このインスリンの分泌量が減ったり、効きが悪くなったりすることで、血糖値が慢性的に高い状態が続くのが糖尿病だ。
1型と2型の違い
糖尿病には大きく分けて1型と2型がある。
- 1型:自己免疫の異常でインスリンを作る細胞が壊れてしまうタイプ。生活習慣とは関係なく発症し、インスリン注射による治療が基本になる
- 2型:生活習慣や遺伝的な要因でインスリンの分泌や効きが悪くなるタイプ。中高年に多く、糖尿病全体の大多数を占める
正直に言うと、俺は医師からどちらのタイプか明確に言われていない。心不全の定期検査の延長で見つかったこともあり、経過観察のまま投薬が始まった、という流れだった。
症状はほとんどない
糖尿病は初期段階では自覚症状がほとんどないことが多いとされる。教科書的には、喉の渇き、尿の回数の増加、疲れやすさなどが挙げられるが、俺の場合はそのどれも感じなかった。
数値だけが静かに悪化していた、というのが実感に近い。定期的な血液検査を受けていたからこそ気づけたわけで、もし何も検査をしていなかったら、もっと放置していたと思う。
診断の目安とHbA1cの数値
糖尿病の診断では、血糖値に加えて「HbA1c」という数値がよく使われる。これは過去1〜2ヶ月の血糖値の平均を反映する数値で、基準値はおおむね5.5%以下が正常、6.5%以上だと「糖尿病型」とされる。
俺の場合、HbA1cは7%だった。あわせて中性脂肪も200(基準の目安は150未満)と高めで、血糖だけでなく脂質の面でも気をつけたほうがいい状態だったようだ。
糖尿病の合併症
糖尿病が怖いのは、高血糖そのものより、血管が傷つき続けることで起こる合併症だという。代表的なのが神経障害・腎症・網膜症の「三大合併症」で、いずれも初期は自覚症状が乏しく、進行してから気づくケースが多いらしい。
血管への負担という意味では、動脈硬化を通じて脳梗塞や心疾患のリスクにもつながってくる。脳梗塞と糖尿病がどう関係しているかは、こちらで詳しくまとめている。

現在の治療
今のところ、治療は飲み薬のみでインスリン注射はしていない。心不全の定期検査とあわせて、2〜3ヶ月に一度のペースで血液検査を受けている。血糖値の自己測定は特にしていない。
脳梗塞になりやすい人の特徴として、生活習慣病全般がリスク要因に挙がることもあるので、興味のある人はあわせて読んでみてほしい。

食事に対する意識の変化
食事制限らしい制限は特にされていないが、甘いものは意識的に控えるようになった。もともと食べることも飲むことも好きなので、正直この変化は少し寂しい。ただ、脳梗塞・心不全ときて三つ目の病気となると、さすがに「仕方ない」と受け止めるしかなかった。
脳梗塞後の食事については、こちらでも具体的にまとめている。

まとめ
糖尿病は自覚症状がほとんどないまま進行することがある病気だと、身をもって知った。だからこそ、定期的な検査は大事だと思う。
毎日の食事は、暴飲暴食を控えたほうがいい。食べたものが、未来の自分を作る。糖尿病になって、そのことを改めて実感している。
著者:のぞむ(脳梗塞・心不全・糖尿病の当事者)
自分の闘病経験が、誰かの「まさか自分が」を防ぐヒントになれば、このブログを書く意味があると思っています。
※この記事は当事者の体験と公開情報をもとに作成しています。医療上の判断は必ず医師にご相談ください。


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